今回インタビューさせていただくおんたさんを紹介します。

おんたさんはこんな人
  • 30代男性
  • 共働き世帯
  • 2歳のお子さんが一人
  • 投資経験3年

インタビューを通じて特に印象に残ったお話が2つあります。

  • FIRE達成率という独自の指標を家計管理に取り入れているところ
  • 遠い将来のことで思い悩まず、今をよくするために行動されているところ

他にも興味深い内容が盛りだくさんです。
では早速、インタビューの内容に移りましょう。

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投資を始めたきっかけはテレビの特集を見て

IsIs

まず最初の質問です。
おんたさんが投資を始めたきっかけはなんですか?

おんたおんた

2014年にテレビでNISAを見かけたのがきっかけです。
非課税だったらお得だなと思って。

IsIs

2014年というとかなり早くから始めていたんですね。

おんたおんた

そのときはお得だからチョットやってみようかっていう感覚で。
試しに4銘柄を購入しました。

IsIs

なるほど、そこからはずっとホールドしてるんですか?

おんたおんた

いや、そういうわけでもなくて(笑)
当時は長期で資産形成を考えていたわけではなく、少額で経験してみたかったというのがメインです。
多少の含み益もあったので、結婚関連の費用に充てるために、パーっと全部売りました。

IsIs

思い切りがいいですね(笑)
いずれ使うために増やすんだから、実際に売って使ってみるのもいい経験ですよね。
NISAの投資は一旦終わって、その後はどうされてたんですか?

おんたおんた

一度売ってからしばらく投資はしてません。
再開したのは2019年、リベ大に出会ってからです。
ここからはつみたてNISAやiDeCoを活用して、積み立て投資を続けてる最中です。

FIRE達成率やサイドFIRE達成率で家計を振り返る

IsIs

おんたさんのブログに去年度の家計の振り返りの記事がありますよね。
やっぱりグラフ化するととても見やすいのと、あと単純にこれだけの項目を管理しているのが素直にすごいなと思います。

おんたおんた

もはや趣味に近いものがあるかもしれません。
家計を改善していくためにも、実際の数字を確認するのは大事だと思ってます。

IsIs

どれだけ使ってどれだけ貯まったか、管理しておかないと感覚と実数って結構ズレますもんね。
中でも特に気になったのが『FIRE達成率』と『サイドFIRE達成率』。
他ではあまり見かけない指標ですよね?

FIRE達成率とは?

資産収入を支出合計で割って求める指標。
100%を超えると全ての支出を資産収入で賄えて、FIRE達成!

FIRE達成率(%)=1.資産収入/2.支出合計

  1. 資産収入:4%取り崩し額※+配当金
  2. 支出合計:全支出の合計(生活費も遊興費も含む)

※年度末時点の老後用資産運用額の4%(税引き後)で試算

おんたおんた

確かにその2つは誰かからアイデアを貰ったわけではなく、自分で気になったから付け始めた指標です。
FIREについてはいずれ達成できたらいいな、くらいの温度感なんですが、そうだとしても自分が今どの地点にいるのかは知っておきたくて。

IsIs

記事を見るとかなりの資産をお持ちですが、それでもFIRE達成率でいうと2.8%しかない、という所にとても驚きました。
感覚と実数のズレって怖い。

おんたおんた

FIRE達成率はリスク資産の中でも、教育資金を除いた老後資金の部分だけで考えているので、それくらいの値になってます。
今はリスク資産と現金の比率を7:3に近づけようと積み立ててる最中ですね。

IsIs

リスク資産と現金の比率のターゲットを7:3というのは、いわゆるカウチポテトポートフォリオ的な考え方ですよね。

おんたおんた

そうですね。
最初は生活防衛資金をポートフォリオには含まず7:3で考えてたんです。
でも資産が増えればポートフォリオに含まれる3割の現金で生活防衛資金を賄えるので、いまは生活防衛資金も含めたポートフォリオにしてます。

7:3という数字に実は深い意味はなくて、リスク資産の比率を徐々に増やしていく中で、穏やかな気持ちを保てるほど良い距離感を測ってる最中です。

IsIs

そこは答えのない部分なので難しいですよね。
直近でいうとわりと株価が値下がり傾向ですが、これは特に気になりませんか?
※2022年7月インタビュー時点

おんたおんた

あまり気になってないし、もっと安くなれば買いやすくなるなぁ、くらいの温度感です。
妻に聞いてみても同じ考えなので、そこは安心してます。

子どもが小学生になるまでは夫婦共にキャリアを積み上げることを重視

IsIs

奥さんも同じ考えというのはいいですね。

おんたおんた

夫婦共働きでそれぞれがキャリア形成するのを重要視してます。
家計管理やこれからのことを含めて、定期的に家族会議をしてみたり。

IsIs

家族会議……!うちは全くできていません。
先日Twitterで『娘の小1までの4年間を「共働きで種銭を稼ぐ時期」』と書かれていますが、これはどんな思いからですか?

おんたおんた

複利や年収を考えたときに、子供が幼いうちは会社員共働きを優先したいからです。
具体的には早く投資すればそれだけ複利が効くし、早く年収を上げたほうが選択肢が増えるからですね。

ここでいう年収を上げたほうが選択肢が増えるというのは、キャリアアップを狙うにも、ワークライフバランスを重視するにも、そのときの年収がベースになるからという意味です。

IsIs

ありがとうございます。
お子さんが小学生になるまでは種銭を稼ぐとして、その先はどうしたい、とかあったりしますか?

おんたおんた

そこから先のことは今はあまり考えてません。
そのときになって大事に思うものを優先する、そのための種まきを日々やってる感じです。

IsIs

こんな質問をしておいて自分はどうなのかと振り返ってみると、確かに将来像を明確に考えてはないですね(笑)

おんたおんた

(笑)
なので今を少しでも良くするために、手の届く範囲の悩みを解決し続けている、というイメージです。

投資は自由な意思決定を支えるツール

IsIs

では最後に、投資の目標を教えてください。

おんたおんた

んー、正直特にないですね(笑)

IsIs

!?

おんたおんた

モチロン最終的にはFIREしたい、とは思ってます。
でもそのために入金力を限界まで上げようとか、リターンの目標値を設定してポートフォリオを運用したりまではしてません。

IsIs

FIREを一番重要視しているわけではない?

おんたおんた

そうですね。
FIREは目的ではなく手段だと思っていて、では目的は何かというと、自由に意思決定することだと考えてます。
となったときに、本当にFIREしないと自由な意思決定ができないのかな、と思って。

IsIs

お金が無くてもできることはある、と。

おんたおんた

FIRE後の目的が自由に意思決定することなら、今の時点でも自由に意思決定したいと思ってます。

例えば夫婦共にキャリア形成を進めるにあたって、以前は転勤ありの仕事に就いていたのがネックでした。

IsIs

転勤となると強制的に、単身赴任か転居の選択を迫られますもんね。

おんたおんた

なので転職活動を通じて、転勤なしリモートワークの会社に転職しました。
多少手取りは下がりましたが、より安定して夫婦でキャリア形成できる環境を得られました。

こんなふうにFIREしてもしてなくても、自由な意思決定はできます。
だからこそ資産形成中の今から自由な意思決定を積み上げる、投資はそのためのツールです。

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まとめ

今回お話しを伺い、FIREするしないに関わらず自由な意思決定をしたいというのが、とても共感できた部分です。

身近な悩みを解決するために必ずしもお金が必要ではなく、それよりも行動する方が大事なのを再確認しました。

また家計管理についても参考になる部分がたくさんありました。
全てを真似するのは難しくても、気になる指標をいくつか真似てみると、家計がスッキリ見えやすくなるのではないでしょうか。

おんたさんはブログやTwitterでも発信されているので、少しでも気になった方は要チェックです!

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