今回インタビューさせていただく、りょうこさんを紹介します。
- 女性
- 共働き
- お子さん2人
- 投資経験20年
20年前というとガラケーが主流で、CDをMDにダビングしてたような時代。
その頃から投資を始めていたら、果たして今頃どうなっているんでしょうか。
ネット証券が正義として語られがちな昨今、店舗系証券の活用方法には一読の価値があります。
そのほか株主優待を使ってのお子さんへの金融教育の話など。
小さなお子さんがいるご家庭の親御さんに、ぜひ読んで欲しい内容です。
投資を始めたきっかけはFPの勉強内容の実践として

まず最初に、投資を始めたきっかけを教えてください。

社会人になってFP2級の勉強をしていたときに、自分で株を持っていないと実感がわかなかったから、ですかね。
持ってないと全く興味がわかないというか、気にならないんだよっていうことを誰かに言われたのかなぁ。
先生に言われたのかもしれないですけど。

個別株とか投資信託とかいろいろ種類ありますけど、何から入りましたか?

日本の個別株です。
投資っていうか、株を買ってみようみたいな。
自分が好きで応援したい企業の株を買ってみようって感じですね。
配当金っていうお金が年に2回貰えるかもしれない、みたいな。

応援したい企業っていうと、具体的には?

その企業の事業に賛同できないところの株は、まず買いたくないですよね。
ただその時にはそんな崇高なことを考えてたわけじゃなくって。
軽自動車を買ったんですよ、若い頃に。
で、すごく気に入った軽自動車があったので、その軽自動車の会社の株をまず買いました。
こんないい車作ってくれるんだから、いい会社だと思って。
それが確かITバブルがはじけた頃ですね。

その頃ってたしか、単元未満の取引ってできなかったですよね?

できないです、できないです。
私は今も単元未満の株を買う感覚ってわからないんですよ。

大胆!

買えるのは知ってるけど単元未満じゃ株主優待もらえないしねーみたいな。
あとなんか手数料がちょっと高そうってイメージがあります。

じゃあ今も個別株やるときは単元で取引されてるんですか?

単元で買ってますね。
だから株見るときは単元の株数を最初に見る感じです。
で、今の株価を見て、自分が買える範囲かを見るって感じですね。
やっぱりよく知ってる企業を買うので、吹き飛ぶみたいなことは全然思ってなくて。
多少減ったりはあるかもしれないけど。
消費として買ってるわけじゃないじゃないですか、株を買うのって。

そうですね。

自分の現金を株という形に変えているだけなので。

基本的には長期保有で、トレードはあまりしない感じですか?

そうですね、あんまり売ることを考えてないので、ベースとして。
だから安く買って高く売ろうみたいなことを考えてなくって。
じゃあどうすんだって話ではありますけど(笑)
その会社が好きだから買っているので、全部売って手元の株がなくなっちゃったら寂しいな、みたいなところはあるので。
売りきっちゃおうみたいなタイミングがわからなくて困ってます。
それがいいとは思わないんですけどね。
逆になんかオススメされたから、そんなにいうなら買おうかしらって、押しに負けて買ったようなやつは、ちょっと嫌になったらすぐ売っちゃいます。
本当は教えたくない店舗系証券会社の活用方法

お話しの中で営業かけられてる描写があったんですけど。

そうですね。

あれですか、店舗系の証券会社ってことですか。

そうですね、2つ持ってて。
いわゆるネット証券と、窓口があるようなところと、2つあるんですよ。
で、その窓口のところに担当がいて、担当から電話がかかってくるんですよね。

担当なんてつくんですね。

店舗系の証券会社でも担当つくモードとネット証券みたいに使える2モードがあって。
ネット証券的な使い方をすると担当はつきません、だけど手数料安くなりますっていう、そういう2コースあるんですよ。
だから担当つかないコースに変えてもいいんだけど。
今こんなのいいですよって、そんな情報を入れてくれる人いなくなっちゃうんで。
私は酷くて、これいいですよって聞いたやつを、ふーんって言ってネット証券で買ったりしてるんですね(笑)

(笑)

酷いなーと思いながら。
だって手数料が全然違うんだもん。

そりゃあ違いますよね。
店舗型の担当について、印象深かったこととかありますか?

店舗型って異動が早いんですよ、2年くらいの周期でいなくなっちゃうんで。

担当の方が?

担当がどんどん変わっちゃうんで。
たぶん損させたらお互いやりにくいからなのかなって思ったりしますけど。
私をすごい儲けさせてくれたお兄さんはもう異動してしまって。
でもそれって時期の話もあると思うんで、どうしても株価が上がらない時期に担当になってくれた人は、あんまりいい印象がない。
今の担当に勧められて買ったものが全部下がってるので、ちょっと冷たい態度を取ってしまっています、人間なので(笑)

そりゃそうですね(笑)
ちなみにその担当さんから勧めてこられるのって、個別株とかアクティブファンドとかでいうと。

どっちもありますね。
個別株の場合は、これを売ってこれを買ったらどうですかっていう、買い替えを勧められるんですけど。
だって売っても向こうに手数料入るし買っても手数料入るから、ダブルで狙ってるんでしょうっていう。
どうしてもそういう穿った見方になってしまう。
それか新規資金を銀行口座から入れて買いませんかとかって。
それはあなたの成績になるのねーとか思って。
あとやっぱアクティブファンドもありますね。
新しいテーマのが新規売り出しになるのでどうですかー、とかって。

それでアクティブファンドを買われたことってあります?

一応あります。
それはねぇAIでしたね。
AIはテーマとして実感として伸びるだろうと思ったので。
それはすごい上がりましたね正直。
やっぱり勢いのある産業はあるので、そこは乗ってもいいと思うんですよね。
株主優待で日々にちょっとした彩りを

Twitterでたまに株主優待のことつぶやかれてたりしますよね。
その中でも特にこれは!みたいなのってありますか?

完全に株主優待目的で買ってるのがオリエンタルランドとANAですね。
うち帰省をしないといけないので、旦那の実家に。
だから年に2回飛行機に乗ってたわけですよ、コロナの前は。
で、盆・正月に乗るので、正規料金になっちゃって。
株主優待券がないと帰省ができないって言って、航空会社のは持っています。

そんなにお得なんですか?

半額になりますね。

すごかった(笑)

すごいでしょ(笑)
それが最近は、盆・正月は株主優待券が使える座席がすごい減らされちゃって。
ここ数年使い勝手がひじょーに悪くなってきているんですけど。
ちょっと前までは完全に半額、4万円の席が2万円で乗れる。

それは違いますね。

そうなんです。
で、オリエンタルランドはディズニーランドの1day券がもらえるので。
ただ100株で1枚だけど、200株で2枚になるわけじゃなくて、次400株に飛んじゃうんで。
私の口座と息子の口座と両親の口座で買って、家族4枚分を。
じーじ、じーじとかって言って。
ディズニーランドに孫たちが行きたがってるんだけど、オリエンタルランドの株買ってくんなーいとかいって。
おういいぞとか言って。
それで4枚かき集めて、年に1回行ってます。
だっていま1万円とはいわないけど7~8千円しちゃうんで。

しますよねそれくらい、あそこって。

そうですよね、するんですよあそこって。
子どもはもう少し安いんですけど、うかつに行けなくなっちゃったんで。
株主優待バンザイ。

株主優待もいいですね。

楽しいですよ、後は近所のファミレスとか。

割引チケット的な感じですか。

そうですね、近所のファミレスは金券ですね、3000円分の金券が貰えます。

物で貰えると自分が投資してるんだって実感がすごいありますよね。

とりあえず楽しいです。
株主優待やゲームなど身近な話題で子どもとお金の話をする

最後に投資の目的について教えてください。

下の子がちょっと体が弱いので、まだちっちゃいのでどんな感じの大人になるか読めないんですけど。
普通に働いて自分で生活費を稼げるような大人になるかがちょっとわからないので。
お金はなるべく残してあげたいと思ってる感じですかね。

意地悪なことを聞きます。
子供に直接現金を残してしまうと、魚を取れなくなってしまうというか、弱くなってしまうって言われることがあるじゃないですか。
それに対してどう考えてるとか、どういう渡し方をしようと思ってるとか、今あったりしますか。

下の子に直接渡してもたぶん上手に使えないと思うので。
だから、私たち親がいなくなった後のことを考えるとお兄ちゃんをすごく頼りにしちゃう気持があって。
頑張ってお金は残すから、なんとか妹の面倒を見てやってねって思っちゃっていますね。
だからお金の話はよくしてますよ、お兄ちゃんに。

お子さんとお金の話をしてるっていうのは金融教育的な側面も含めてってことですよね。

でもこれはどうしたらいいんだろうと思ってて、難しいですよね金融教育。
なんていうんだろうな、親が甘くて子どもにお金をどんどん与えてしまった結果、子供が浪費家になってしまって。
親の亡き後お金が不足して困ってしまっている、という例を身近にいくつか見ているんですよ。

その実例が身近にあると辛いですね。

辛いんですよ。
お金っていうのは欲しいだけ、なんだかわかんないけど手元に来るんでしょみたいな感覚の人っているんですよね。
それで老後困ってしまっている大人を少し上の世代で見ているので、そうはしたくないと思ってます。
お金の大切さがわからない子にはしたくないし、でも老後お金がなくて困るようなことにはなってほしくない。
だから湯水のように与えるみたいなことはするつもりはなくって。
こんなにお父さんとお母さんが一生懸命働いてるから、あなたは習い事ができるし、美味しいご飯も食べられるし。
みたいなその、お金の流れはちょこちょこ伝えてますね。
さっきの近くのファミレスの株はね、息子が持ってる株なんで。

お子さんが持ってる株とかあるんですね。

ジュニアNISAの口座があるので、そこで面白いから普通の日本株を買ってみて。
それで今日はなになにくんの貰った株主優待券でご飯を食べに行きまーすとか。
株ってなーにーとか、そんな話をしたりとか。

わかりやすくていいですね。

ただそうですね、魚を与えちゃいけないと思いますよ。
課題ですね、我が家にとって。

ちなみに息子さんにお金の話をするっていうのは、だいたい何歳くらいから始められてますか?

小学校低学年からですかね。

お小遣いをあげだしたらとか、そういうイメージですか?

ホントはそうしたいんですけど、お小遣いはあげてなくて。
お年玉は本人に渡して、お小遣い帳つけて使いなさいってやってるけど。
あんまり物欲がないので、どうやってお小遣い帳をつけるとか、そういう教育をすればいいんだろうって思ってます。

ゲーム欲しいとか言わないんですか?

そういってると、お誕生日が来たりするんですよね。
今の子ってiPadとSwitchがあれば延々と時間が潰せちゃうんで。
Switchといえば、うちの子はあつ森が好きでよくやってるんですけど、その中でローンとか金利とかカブがあったりして。
一緒にゲームをしながらも、お金の話が出てきたりとか。

あつ森ってそんな生々しいゲームだったんですね(笑)

実はそうなんですよ(笑)
なので出来る範囲でお金の話を伝えて、できるだけ子どもに残してあげられるように資産形成をして、っていう感じです。

お子さんとどんな風にお金の話をしているのか、とても参考になりました。
今日はありがとうございました!
インタビュー後記
今回お話しを伺い、一番印象に残ったのがお子さんへの金融教育の向き合い方です。
近所のファミレスの金券やあつ森など、身近でわかりやすいものを取っ掛かりに、お子さんとのコミュニケーションを重ねるところがとても参考になりました。
子どもにお金の話を伝えたいなら、相手の目線に合わせた切り口で。
そのきっかけとしての株主優待やゲームが、とてもわかりやすくていいなと思います。
りょうこさんは収益化ブログ開始時のつまずきを解消できるような情報発信をされています。
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- IT系ワーママの毎日てくてっく
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