「インデックス投資の勉強をしたい、でもどんな本を読めばいいの?」

そんなあなたのために、以下3つのジャンル別ランキングを用意しました。

  1. インデックス投資初心者向けオススメ本ランキング

    まさにこれから投資を始める人に、読みやすさと網羅性を兼ね備えた書籍のランキングです

  2. インデックス投資中級者向けオススメ本ランキング

    初心者向けの本じゃ物足りない人に、専門的な内容にも踏み込んだ書籍のランキングです

  3. 投資全般ランキング

    インデックス投資以外にも興味がある人に、投資との向き合い方が参考になる書籍のランキングです

検索したら大抵の問題は解決するこのご時世、あえて本を読むのはハードルが高いですよね。
ですが初心者こそ読書するべき理由があります。
それは情報の真贋を見分ける、最低限のリテラシーを身に付けるため。

検索したら答えは出てきます。
でもその答えが正しいか、判断できるのはあなただけ。

この記事では、わたしが読んだ投資関連の書籍から、よりすぐりを11冊紹介します。

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インデックス投資初心者向けオススメ本ランキング

まずは初心者向けランキングから。

インデックス投資に興味があって、始めてみようか迷っているあなたに。
投資の知識が無くても読みやすく、インデックス投資の全体像がつかめる書籍を紹介します。


  • 金融のプロが実はやっている最もシンプルで賢い投資の結論

    金融のプロが実はやっている最もシンプルで賢い投資の結論

    発売日:
    2021年8月30日
    ページ数:
    250ページ
    読みやすさ 5.0
    オススメ度 5.0

    東証1部上場企業、現役CFO(最高財務責任者)北村けいさんの著書。

    昨今では珍しく8資産均等型インデックス投信を主軸に投資を実践されています。

    8資産均等型インデックス投信の解説はもちろんのこと。
    2021年8月に発売されたばかりなので、最新の投資動向もバッチリフォローされています。

    金融業界を生業としてきた著者が語る投資論は必見です。

    印象に残ったポイント

    現役CFOの視点の鋭さを感じたのが老後資金2000万円問題の解説。

    著者が語る問題の本質は2点。

    • 老後世代は貯蓄が2000万円超あるから月5万円強の赤字を計上できているのであり、全く問題ない
    • 一方でこの報告書は将来推計ではないため、若者は将来に対する備えが必要である

    当時のメディアでは不安をあおる報道が大多数。
    Webにもここまで理路整然と解説された記事は見受けられません。

    これ以外にも金融のプロならではの視点がちりばめられています。

    投資のリテラシー、その視座をひとつ高くするためにも、ぜひ読むべき書籍です。

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  • 世界一ラクなお金の増やし方

    世界一ラクなお金の増やし方

    発売日:
    2018年6月1日
    ページ数:
    208ページ
    読みやすさ 5.0
    オススメ度 4.5

    投資ブロガーNightWalkerさんの著書。

    投資初心者に向けて、インデックス投資のイロハが一通り解説されています。

    最大の魅力はアーリーリタイア済みの著者が語る、インデックス投資の出口戦略です。

    日本のインデックス投資環境が整備されてきたのはここ数年の話。
    長期投資を実践して、出口にまで至った人はまだ多くはありません。

    だからこそ経験者が語る出口戦略はとても貴重です。

    投資初心者だけでなく、出口戦略に興味がある方にもぜひ読んでほしい一冊になっています。

    印象に残ったポイント

    この本で印象に残ったのは何といっても出口戦略。
    とても複雑なものかと思っていたら、考えているよりずっとシンプルなものでした。

    ごく簡単にまとめると以下の2点に集約されます。

    • リスク資産と無リスク資産を1:1で運用し続ける
    • 定率で取り崩す

    筆者がどんな体験を経てこの結論に至ったのか。
    そこにこそ本書の面白さがあります。

    ぜひ手に取って、先駆者の考えに触れてみてください。

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  • お金は寝かせて増やしなさい

    お金は寝かせて増やしなさい

    発売日:
    2017年12月8日
    ページ数:
    268ページ
    読みやすさ 5.0
    オススメ度 4.0

    投資ブロガー水瀬ケンイチさんの著書。

    筆者の実体験をもとに、インデックス投資の始め方・続け方・終わり方まで丁寧に書かれた良書。

    読みやすく、それでいて初心者に必要な情報がまとまった、まさに初心者にピッタリの1冊です。

    印象に残ったポイント

    インデックス投資ブロガーの水瀬ケンイチさんが、ご自身の体験をベースに書かれた著書。
    失敗も成功も、これまでの経験がありありと書かれています。

    日本人著者による日本語の本なので、翻訳ものとは違って読みやすいのもいい感じ。

    投資初心者にもわかりやすい言葉づかいで、それでいて必要な情報は一通り網羅されています。
    まさに初心者にピッタリの、最初の1冊にオススメできる良書です。

  • 投資信託超入門

    投資信託超入門

    発売日:
    2021年1月1日
    ページ数:
    307ページ
    読みやすさ 4.5
    オススメ度 4.5

    初心者にもわかりやすく、基礎から理論、選び方、そして運用までをわかりやすく解説した本。

    図解も豊富で、視覚的にもわかりやすいです。

    印象に残ったポイント

    投資の辞書のように使える本。

    インデックス投資にまつわる基本的な用語が丁寧にフォローされていて、知らない言葉にぶつかったときに辞書のような使い方ができます。

    ほかの本ではサラッと流されるような用語にも詳しい解説があり好印象です。

  • 父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え

    父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え

    発売日:
    2020年1月22日
    ページ数:
    238ページ
    読みやすさ 4.0
    オススメ度 4.0

    ジェイエル・コリンズの著書。

    1975年から投資を始めた個人投資家。
    収入の半分を投資、借金をしない、インデックス投資するという3つのルールを実践してFIREした人。

    2011年に娘さん宛てにお金と投資の手紙を書き、その内容をブログで公表して一躍有名人に!

    印象に残ったポイント

    父が娘に金融知識を伝える、というコンセプトに強く共感して、多少げたをはかせた評価になっているかもしれません。

    よくある洋書とは違って、かなり読みやすい文体。
    ブロガーだから文章がうまいのか、はたまた翻訳がよいのかはわかりませんが。

    本書の教えはシンプルです。
    『支出は稼ぎより少なくする。余りは投資する。そして、借金をしない。』
    このシンプルな内容を、父が娘に伝えるというコンセプトのもと、30の教えとして丁寧に解説しています。

    投資の本ではあるのですが、借金しないことや、不要な支出を避けて貯蓄率を上げるなど、マネーリテラシー全般に関わる内容もきちんとフォロー。
    まさに父が娘に送る、お金との付き合い方がまとまった1冊です。

  • 投資の大原則

    投資の大原則

    発売日:2018年7月4日
    ページ数:
    157ページ
    読みやすさ 2.5
    オススメ度 4.5

    バートン・マルキールとチャールズ・エリスの共著。
    資産運用の世界の超有名人です。

    アインシュタインの「できるだけシンプルに、しかし、シンプルすぎないように」という言葉にならい、投資の基本原則だけを抽出し、157ページにおさめた本。

    KISSポートフォリオや、リーマンショック後の投資環境を踏まえたインデックス投資の優位性が書かれています。

    印象に残ったポイント

    まずはお金を貯めて、シンプルなインデックス投資を実践して、資産は分散させて、大きな失敗を避ける。
    まさに投資の教科書のような基本のキが書かれた本。

    加えてKISS(Keep  It Simple, Sweetheart)ポートフォリオという、具体的なポートフォリオの組み方が紹介されています。
    KISSポートフォリオは9つの基本ルールからできていて、最初の3つだけ紹介すると・・・。

    • お金は若いうちから定期的に貯めよう
    • 会社と国に資産形成を手伝ってもらおう
    • 不時の出費に備えて、現金は用意しておこう

    このほかにもポートフォリオを考えるのに普遍的なルールが6つ、気になったらぜひ書籍で確かめてみてください。

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インデックス投資中級者向けオススメ本ランキング

初心者向けの本じゃ物足りない!
インデックス投資の成り立ちや理論をキチンと勉強したい、というあなたに。

インデックス投資の沼にはまれる良書を紹介します。


  • インデックス投資は勝者のゲーム

    インデックス投資は勝者のゲーム

    発売日:
    2018年5月1日
    ページ数:
    278ページ
    読みやすさ 1.0
    オススメ度 4.0

    ジョン・C・ボーグルの著書。
    投信会社として有名なバンガード・グループの創業者。

    著者が大学で書いた、アクティブ運用に対するインデックス運用の優位性を説いた論文。
    バンガードを世界最大の投信会社に成長させてその内容を証明しました。

    インデックス運用を理論と実践で照明した内容、それを凝縮したものになっています。

    印象に残ったポイント

    ザ・翻訳もの!という感じで正直読みにくいです。

    アメリカのインデックスファンド創設者の考えがわかるので、2冊目以降に読んでみるといいかもしれません。

  • 敗者のゲーム

    敗者のゲーム

    発売日:
    2015年1月23日
    ページ数:
    276ページ
    読みやすさ 1.0
    オススメ度 4.0

    チャールズ・エリスの著書。

    1985年に初版が刊行され、2015年に第6版が刊行された超ロングセラー、2冊あるうちの1冊がコレです。

    印象に残ったポイント

    市場に勝てないことをわかりやすく教えてくれる1冊。
    加えて運用というゲームを論理的に説明し、実際に投資するための具体的なアドバイスも。

    インデックス投資を始めるだけならここまで大量の情報は必要ありません。
    ですがファンドを入れ替えたくなる誘惑に駆られたら、きっと心強い味方になってくれます。

  • ウォール街のランダム・ウォーカー

    ウォール街のランダム・ウォーカー

    発売日:
    2019年7月19日
    ページ数:
    571ページ
    読みやすさ 0.5
    オススメ度 4.0

    バートン・マルキールの著書。

    1973年に初版が刊行され、2019年に第12版が刊行された超ロングセラー、2冊あるうちのもう1冊がコレです。

    印象に残ったポイント

    長い!そして小難しい!
    これを読んで理解できたら、もうとっくに初心者卒業してる1冊。

    4部構成になっていて、第1部で投資界の歴史を、第2部で株価予想の難しさを、第3部で投資の目新しい潮流を、そして第4部で具体的な投資アドバイスが書かれています。

    1ページ目から読み始めて途中で挫折したら、間は飛ばして第4部読むのがオススメです。

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投資全般ランキング

インデックス投資以外にも興味があるあなたに。

投資本の中で、特に印象に残った書籍を紹介します。

色々な考えに触れるからこそ、インデックス投資の良し悪しも深く理解できます。
インデックス投資は退屈だな・・・と思い始めたら、それ以外の本の読み時かもしれません。


  • ビジネスエリートになるための教養としての投資

    ビジネスエリートになるための教養としての投資

    発売日:
    2020年5月27日
    ページ数:
    220ページ
    読みやすさ 4.0
    オススメ度 3.0

    奥野一成さんの著書。
    現役のアクティブファンドマネージャーです。

    投資を通じてビジネスの本質を学ぼう、という本。
    ランクインしたほかの本とは毛色が異なります。

    印象に残ったポイント

    インデックス投資は確かに勝率が高いです。
    ですがそれは、インデックスを構成する企業が長期的に利益を出せてこそ。

    成長するインデックスがあれば衰退するインデックスもある。
    全てはインデックスに含まれる企業次第。
    いわれてみれば当然なのですが、わたしをこの当たり前の結論に導いてくれた本です。

    事業を買う意識で投資する。
    そこで得る気づきが労働者の呪縛から逃れ、投資家のマインドを手に入れるきっかけとなる。
    インデックス投資のHowToというよりは、自己啓発に近い内容です。

    現役アクティブファンドマネージャーが語る投資観。
    そしてその著者も認めるS&P500。
    ※書籍の中ではS&P500自体がアクティブ運用であると考えることも出来ると仰っていますが。

    投資についてもっと深く考えたい、そんな人の2冊目にオススメです。

  • 臆病者のための株入門

    臆病者のための株入門

    発売日:
    2013年5月20日
    ページ数:
    179ページ
    読みやすさ 3.0
    オススメ度 1.5

    作家の橘玲さんの著書。

    ご自身の体験をベースに、シュールでニヒルな語り口で書かれた株の本です。

    印象に残ったポイント

    完全にわたしの趣味嗜好により第10位にランクインした1冊。
    メインテーマはインデックス投資ではなく株なのでご注意を。

    本業作家が書いた本なのでとても読みやすいですが、語り口が独特なので好みじゃない人もいることでしょう。

    初版が2006年4月20日に刊行。
    今から15年も前に株に対して深い理解を持ち、なおかつ情報発信していた人がいることに驚きを隠せませんでした。

    株にまつわる人たちを面白おかしくなじっていく様子は必見です!

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1冊の本が人生を変えるきっかけに

インデックス投資の本を読む人

わたしは本を読まず、ネットで調べた内容だけでインデックス投資を始めました。
結果だけを見ると、大きな間違いを犯さず投資を継続できています。
ですが証券口座開設~ファンド選びまでは悩みが尽きませんでした。

  • ネットの記事の内容はピンポイントで、情報が体系的にまとまっていない
  • サイトによって解説内容が違っている
  • 情報が古く更新されていないページも多い

今になって思えば、最初からネットで調べようとせず、まずは本を読んで体系的な知識を得るべきでした。
本の内容を全て理解しなくても、単語が記憶に残っていれば検索できますしね。

投資業界に身を置く人や、世界的著名人の投資に対する考えを、1500円程度で手に入れられる。
本を読むようになってからは、なんてコスパのいい投資なんだろうと思っています。

検索すれば、いくらでも情報にアクセスできます。
でもその情報が正しいか、判断できるのはあなただけ。

気になった本があればぜひ手に取って、投資界著名人の知識に触れてみてください。